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【Omyu Tech】テクノロジーとスポーツの力で、新たなライフスタイルを創造したい。

Omyu Technology株式会社(スポーツアプリの開発とスポーツデータのAI分析)

野球チームの情報を入力してデータ分析できる無料アプリ「EasyScore」と、試合速報をリアルタイム配信できる「一球速報.com」「ScoreJust」を提供するOmyu Technology(オミュ テクノロジー)株式会社(東京都)。「一球速報.com」は日本高野連の大会でも採用されているほか、スポーツ新聞のウェブサイト速報にもデータ提供を行っている。
OmyuTech社が手掛けるサービスと、今後の展開について、侯 天輝CEO、広報担当の劉 エン氏、四国アイランドリーグplusの理事長も務める坂口 裕昭共同ファウンダー兼CMOに伺った。

チーム情報を入力して管理できる「EasyScore」

弁護士杉浦 Omyu Technology(オミュテクノロジー)が提供するサービスについて教えて下さい。

侯CEO 野球のスコアデータ入力アプリ「EasyScore」と、試合情報のリアルタイム配信サービス「一球速報.com」「ScoreJust」を提供しています。いずれも無料のサービスです。「EasyScore」を使えば、野球のスコアブック記入の知識がなくても簡単かつ詳細にチームデータを記録することが可能です。入力したデータはリアルタイムでデータベースに記録されるので、いつでも好きなときに自分たちのチームやお気に入りチームの成績データを見ることができます。

試合や選手データの入力はスマホで誰でもできるシンプルな仕組み

ゲーム感覚で試合データを入力できる

劉 これらのサービスを開発したのは、「アマチュアスポーツをプロと並ぶスポーツ界の主役に引き上げたい」という想いからでした。私たちは、自分たちが培ってきた技術で、アマチュアスポーツの選手が心からスポーツを楽しめる環境を提供したいと考えました。「EasyScore」は、自分たちのチーム情報(選手情報や試合結果)を入力して管理することができる無料のアプリですが、自分たちのチーム情報をデータに落とし込んで管理することによって、さまざまな戦略を立てられるほか、あたかもスポーツゲームのように、選手個々人が自分の成長を実感することができます。

従来のスコアブックのフォーマットでの自動書き出しも可能

アマチュアの試合のリアルタイム観戦を可能にする「一球速報.com」

劉 一球速報.comは、試合速報の配信アプリです。プロの試合であれば、テレビを中心としたマスメディアの中継で試合情報をリアルタイムで知ることができますが、アマチュアの場合は試合会場までいかないとなかなか情報が分かりません。子供や友人が出場している試合情報をみたいのは、アマチュアでも変わらないはずです。またプロであっても、女子野球やその他のまだメジャーとは言えないスポーツの場合も、リアルタイムで試合情報を得ることは困難です。「一球速報.com」は、試合会場にいる人が「EasyScore」で入力したデータを、リアルタイム速報で得られるサービスです。

一球速報.comは、高校野球の地方大会や草野球などのリアルタイム配信を可能にする

打席ごとの全配球や打球位置、走塁の記録まで、スコアブックで記載しきれない情報がいつでも閲覧可能

弁護士杉浦 「EasyScore」がデータのインプット、「一球速報.com」がデータのアウトプットという位置づけですね。

 そのとおりです。「EasyScore」の試合データの入力方法は、現在はスマホ等による手入力がメインになっていますが、今後はスコアブックをスマホで撮影するとデータを読み取って入力できる機能や、音声入力にも対応していく予定です。
ちなみに、リアルタイム配信アプリ「ScoreJust」は、今のところは「一球速報.com」のアプリ版という位置づけですが、今後は選手自身やファンが楽しめるソーシャルネットワーク機能、コミュニティ機能も充実させる予定です。
「EasyScore」「一球速報.com」「ScoreJust」を通して、アマチュアスポーツに関わる方、いまはまだメジャーとは言えないプロスポーツに関わる方が、自分たちのチームデータ分析に活用してほしいし、試合のリアルタイム配信によって更に注目を浴びる存在になってほしい。そのためのサポートを、我々はテクノロジーの側面から行っていきたいと思っています。

「テクノロジーの力で、スポーツはもっと身近になると確信しています」

侯CEO 2018年、「一球速報.com」は、日本高野連の軟式野球選手権大会、秋季地区高等学校野球大会でも採用されたほか、NPB12球団ジュニアトーナメントや、四国アイランドリーグplus、東京六大学準硬式連盟の試合結果速報でも採用頂きました。ニッカンスポーツ社や中日スポーツ社のウェブサイトにおける試合速報でも、当社のデータが提供されています。

このように当社のデータビジネスが、野球連盟や、スポーツ新聞等のマスメディアにも受け入れていただけたのは、四国アイランドリーグplusの理事長を務める坂口裕昭共同ファウンダー兼CMO(Chief Marketing Officer)や、データスタジアム(株)の代表を務めていた森本美行CDO(Chief Data Officer)のサポートが大きいと思っています。

OmyuTech社の坂口CMO

坂口CMO 私は野球界に携わらせて頂くようになってもう8年になるのですが(注・坂口氏は2011年に四国アイランドリーグplus・徳島インディゴソックス球団代表に就任後、リーグ事務局長を経て現在理事長)、スポーツ団体にとって競技データは大きな資産のひとつであると考えています。でも現実にはほとんどのスポーツ団体が、競技データの運用も管理も外部に委託しており、十分に活用できていない状況にあると感じていました。

そんな折、スポーツデータの利活用をデータスタジアム(株)で実現されていた森本さんが、四国アイランドリーグplusの運営会社((株)IBLJ)の社長に就任されて。
我々は野球リーグを運営しているので、野球の競技データを豊富に有しています。この膨大な競技データを、選手やリーグ、ひいてはスポーツ界のために生かすためには、スポーツデータを扱うスペシャリストにお願いしたいと考えた。それで森本さんに、この分野のプロである侯CEOとつないでいただいて。

弁護士杉浦 それでOmyuTechが立ち上がったんですね。

坂口CMO そのとおりです。エンジニアの侯さん、データの森本さん、そしてリーグ事務局長(当時)で弁護士の僕と、みな専門は違うのですが、「テクノロジーとスポーツの力で新たなライフスタイルを創造したい」という想いはみな同じぐらいに強かった。それで是非一緒にやりましょう、となりました。

左から弁護士杉浦、OmyuTech坂口CMO、弁護士杉野

残念ながら今のところ日本では、スポーツはまだまだ一部の方にとってしか身近な存在になっていないと感じています。スポーツが得意な人、見るのが好きな人のためだけの存在になっている。
自分が思うに、スポーツは本来もっと生活と密着した存在、「No Sports, No Lile」という位置づけになれると思っています。自分がプレイしたスポーツのデータ、好きなチームのデータをもっとオープンデータ化することによって、もっとみんながスポーツを楽しめるはずです。

野球のスコアブックって、実は経験者でもつけるのは結構難しいんですよ。OmyuTechのEasyScoreなら、そういったスコアブック作成の敷居を劇的に下げられる。これまではスポーツニュースを見て受け取るだけだったスポーツデータを、自ら入力して自ら発信できる楽しさを伝えたい。OmyuTechは、スポーツデータの活用だけでなく、データ入力の場面でも、スポーツをもっと身近にできる存在になりたいと考えています。

データビジネスや個人情報保護に強い弁護士に依頼したかった。

弁護士杉浦 STORIAにご相談をいただいたきっかけは、どのようなものだったのでしょうか?

 私たちはアマチュアも含めたスポーツ選手のデータを扱う会社ですので、個人情報の処理がまず気になりました。坂口CMOや森本CDOにも相談したところ、サービスのローンチ当初から、データビジネスやAI、個人情報を専門で取り扱っている弁護士に依頼した方が無難であろうと考えました。

また選手やファン間の交流なども行える場を提供することも予定しているので、このようなプラットフォーム型ビジネスにおいて、どのような法律や制約があるのか、どのような利用規約を作る必要があるのかは大変重要なことでした。とにかく新しい分野であると認識していたので、この分野に強い弁護士事務所であることを希望しました。

弁護士杉浦 それでSTORIAにご依頼を頂いたのですね。

 はい、よい弁護士事務所と巡り合えて、顧問契約をできてよかったと思っています。利用規約やプライバシーポリシーの整備をお願いしたときも、自分たちでは考えてなかった視点からリスクのアドバイスをして頂いたり、逆に攻めれるところはもっと攻めてよいと言って下さったり。ビジネスを進めるうえで大きな安心感が出ました。あと質問をしたときに回答をしてくれるスピード感にも感心しました。

経営者が判断しやすいように選択肢を提示してくれるのが有難い。

侯CEO 言いづらいことなのですが、私は古いタイプの人、たとえば横柄な態度で上から目線で話すような経営者や弁護士が苦手でした。でもSTORIAの皆さんと出会って、まずオンライン会議をやってくれたりというところからすごく新鮮だった。

以前も弁護士に法的意見を聞く機会はあったのですが、「できないですね」「厳しいですね」で終わることが多かった。でもSTORIAさんは、具体的に「こういう別案はあり得るか?」「この案ならここまでのリスクがあるが、そのリスクをとるか?」と積極的な提案をしてくれる。弁護士というより、ビジネスパートナーという目線で一緒に問題解決にあたってくれるのはありがたいことでした。法律家が、我々に伝わることばで、我々経営者が判断しやすいように選択肢をだしてくれることは当たり前のことではないと思っています。

OmyuTech社の皆様とSTORIAの弁護士

 以前は「法的に厳しい」という回答だけもらうことがあったのですが、それだと我々にはどうしたらいいのかが分からない。そもそも厳しそうなことが分かっているから我々も弁護士に相談しにきてるのに、、と思っていましたよね。

一同 (笑)

侯CEO ただ今振り返ると、そのときに相談した弁護士の先生は、そもそもその専門分野に詳しくなかったのかもしれません。そういった意味で、自分たちのビジネスの分野をよく理解してくれているのはすごく助かっています。

弁護士杉浦 いまこのビジネスを進めたときにどのようなリスクがあるのかを可能な限り明確にお伝えすることは、とても大事な仕事だと思っています。我々顧問弁護士は、経営者の皆さんができるだけ正確な経営判断をするために必要な情報を最大限お示しすることが務めであると思っています。本日はありがとうございました。

Omyu Technology株式会社(Omyu Technology Co.,Ltd.)
代表取締役CEO 侯 天輝(Kou Tenki)
CMO 坂口 裕昭(四国アイランドリーグplus理事長、日本野球協議会委員、弁護士)
CDO 森本 美行(データスタジアム(株)元代表、fangate(株)CEO)
https://www.omyutech.com/omyu_serv/
【事業内容】
・スポーツデータのAI分析
・スポーツコンテンツのプラットフォーム提供サービス
・スポーツに特化したソーシャルメディアの運用
【主な提供サービス】
EasyScore(野球スコア入力・成績管理アプリ)
一球速報.com(試合速報・スコア表示ウェブサービス)
ScoreJust(試合速報・スコア表示アプリ)
所在地 東京都中央区築地1ー9ー2イセツネビル4階
設立 2018年1月
資本金 200万円
ミッション 「スポーツ×テクノロジーから新たなライフスタイルを創造する」

STORIA弁護士より
OmyuTech社の皆さんの「アマチュアスポーツをもっと楽しめる環境をテクノロジーで支援したい」という熱い想いが印象的でした。現在のサービスは野球が中心ですが、今後はバレーボール、バスケットボール、アメフト、サッカーなどのスポーツにも展開していく予定とのことです。
Omyu Technologyという社名は、2017年に史上初めて観測された太陽系外から飛来した恒星間天体「オウムアムア(oumuamua)」からヒントを得て名付けられたとのこと。スポーツ界にAI・データテクノロジーの力を飛来させる「オウムアムア」のような存在であり続けてほしいと思います。(弁護士杉浦健二